2001年8月、エンターブレイン・インターネットコンテストパーク
ひとつのシューツク95作品が投下された。

そのインパクトのあるビジュアル、ゲーム性、世界観は
今も私の心に焼き付いている。
今も私のパソコンのハードディスクに残されている。

そのゲームの名は「オルガー」


たぶん、全世界で今、このゲームプレイしてるのは私だけだろう。
なんて思いながらとったスクリーンショットの数々……。

まずは素晴らしいオープニングから御紹介。



「おれのなまえはオルガーだ まちでじけんがおこったらしい」

「ついでにおれは はんにんをつかまえる しごとをしている」


「うあっ スプレーをかけてきたぞ」




「めをふいたときには もうやつのすがたは なかった」


「うえからのめいれいで やつをたおしにいくことに」



スプレーの演出も素敵ですが……なによりテキストが天才的。
たったこれだけの文章で、見事に世界を表現し切っています。


血文字で描かれたようなタイトル画面も素敵です。

 
主人公オルガー君のグラフィックが、ゲーム中とデモで全然違うなんてのは、
些細なことです。とにかく憎いあいつを倒しに行くのだ。


ゲーム内容はオーソドックスな横スクロールシューティング。
ボタンはひとつしか使わないシンプルな仕様なのですが、
連射と溜め撃ち(チャージショット)を使い分けていく必要があります。

画面下のゲージがチャージショットのエネルギー。
長く溜めるほど強力なショットが撃てます。

ダメージを受けると画面上の丸い印が減っていきます。
所謂ライフ、ヒットポイントですね。
全部なくなった状態でダメージを受けるとゲームオーバー。

チャージショットの性質を理解する事も重要ですが、
それよりもまず覚えなければならない事があります。

それは主人公オルガー君の当たり判定。

だいたいこんな感じ。でっかいです。
弾幕系STGの米粒のような当たり判定と比較してはいけません。
左と下に出張ってるのがポイントです。
頭の方はわりと平気なのですが、足の先がかすっただけでダメージ。
後ろの羽みたいな部分もぜんぶダメージを受けます。

ちなみにこのゲームは地形にあたってもダメージです。
絶対に地面に足をつけてはいけません。


基本は出現即破壊です。
狭い場所でちょっとでも弾をバラ撒かれると大ピンチです。
どのぐらいピンチかと言うと……

オルガー君の上の4つの弾の隙間、
普通のシューティングゲームならスイッと楽に抜けられそうですが、
オルガー君は抜けられません。
説明したようにオルガー君の当たり判定はとても大きいので
この程度の弾でもギリギリの避けが要求されます。


狭いところで弾を撃たれてしまったら……下がって弾の間隔が広がるのを待つ。


ヘビみたいな敵はとても硬い。ひたすら連射。


顔がなくなっても弾を撃ってきます。
なかなか倒せませんが、壁に当たると死んでくれます。


実は私、最近までクリアできませんでした。
どうしても中盤以降の猛攻が避けられなかったのです。
しかし、ある事実に気付いてようやくクリアを達成しました。
その、ある事実と言うのは……

「手バリア」の存在

オルガー君は手がいつもピカピカ光っています。
攻撃は全てこの手から発射されるのですが、
このピカピカが実はバリアの効果も秘めていたのです!
ある条件を満たすとこの手の部分が、敵弾を防ぐバリアとなります。
前方からの攻撃はほぼ防げるので弾幕もへっちゃらです。

なぁんだ、楽勝じゃん! それで、その「手バリア」の条件って?



不明です。

この手バリア、いきなりついたりなくなったりします。
何度プレイしても条件がわかりません。
しかもグラフィックが一切変化しないので、
手バリアの状態になっているのかどうかは
弾に手を当ててみないとわからないのです。
手バリアの状態でなかったら……ダメージを受けます。

「それってもしかして、バグなんじゃないの?」
とか思っても言ってはいけません。


敵の攻撃が激しくてヤバイ!と思った時、
手バリアの状態である事を信じて突っ込んでみると
活路がひらけたりひらけなかったり……
何度もプレイしてると「今、手バリアついてるな」って
なんとなくわかってきます。考えるな、感じろ。
これが「オルガー」の攻略法です。

ちなみにこのゲーム、マニュアルはついていません。
ふりーむやベクターなどは規約に「説明書をつけて下さい」とあります。
今やフリーゲームにマニュアルをつけるのは当たり前です……が、
当時のコンパクはマニュアルがなくてもOKだったようです。


唯一、下にスクロールする場所。微調整で抜けていきます。
一見ゆとりがありますが、かなりギリギリです。


最後のラッシュを抜けるといよいよボスが登場。
「追い詰めたぜ悪党、スプレーのお返しだ!」
「ヒャア! 追い詰められたのはどっちかな?」


弾幕と高速スクロールする地形の応酬がシビア。
しかもボスはバリアを張っていて一切の攻撃が当たりません。


「無駄無駄無駄ーッ! 俺のバリアは無敵だぜヒャッハー」
「いったい……どうすればいいんだ?」
必死に攻撃を避け続けるオルガー、すると……。


高速スクロールする地形に衝突してボス自爆。
「な、なんだとー!」

画面がボスの血で真っ赤に染まり、ゲームクリア。 

以上で「オルガー」の紹介は終わりです。
上手く言えませんが、このゲームには変な魅力が詰まってて
私はけっこう好きです。

カッコいいしリアルで楽しい。(作者コメントより)

今、「オルガー」を入手する方法はありません。
私は勿論データを持ってますが……
作者様やエンターブレイン様の許可なく
配布するわけにはいきませんので、御理解下さいませ。

ちなみに「オルガー コンパク」でグーグル検索すると
当時のログが少し見つかります。
作者の書き込みらしきものも見られて面白いです。

「めをふいたときには もうやつのすがたは なかった」